リリースノート

J2ME Wireless Toolkit
2.2

October 2004

 

目次

1. 概要
2. システム要件
3. インストール手順
4. J2ME Wireless Toolkit の Linux 版と Microsoft Windows 版の違い
5. Toolkit の実行
6. IDE での Toolkit の実行
7. 既知のバグ
8. よく尋ねられる質問 (FAQ)

1. 概要

J2ME Wireless Toolkit は、MIDP アプリケーションを作成するためのツールセットです。次の 3 つの主要なコンポーネントから構成されています。

J2ME Wireless Toolkit は、標準 API を介して公開される優れた機能を実装しています。JCP (Java Community Process) を通じて、次の API が定義されています。

J2ME Wireless Toolkit を使用してアプリケーションを開発する方法の詳細は、『ユーザーズガイド』を参照してください。

ご意見は、フィードバック用の電子メールアドレス までお送りください (英語のみ)。

2. システム要件

この節では、J2ME Wireless Toolkit を実行するためのシステム要件について説明します。

2.1 必要なソフトウェア

注: ツールキットの Linux 版はサポートされておらず、Red Hat Linux AS 2.1 ディストリビューションで限定的なテストのみ行われました。

新しい Linux 版がリリースされる予定ですが、Microsoft Windows 版と同じ頻度で、または同時にリリースされるとは限りません。また、完全にサポートされた Linux 版が作成されるかは未定です。

2.2 必要なハードウェア

ハードウェアの最低要件:

3. インストール手順

3.1 Windows

インストーラ j2me_wireless_toolkit-2_2-ml-windows.exe を実行し、インストーラの指示に従ってください。

3.2 Linux

自己抽出インストーラ j2me_wireless_toolkit-2_2-ml-linux-i386.bin を実行してください。

Wireless Toolkit をインストールするには J2SE SDK バージョン 1.4.2 がインストールされている必要があります。Wireless Toolkit を J2SE Runtime Environment (JRE) バージョン 1.4.2 でのみ使用する場合は ZIP ユーティリティをインストールする必要があります。

ルートアクセスが必要なディレクトリにツールキットをインストールする場合は、インストーラを実行する前にルートユーザになる必要があります。

4. J2ME Wireless Toolkit の Linux 版と Microsoft Windows 版の違い

J2ME Wireless Toolkit の Linux 版は以下の点で Microsoft Windows 版と異なります。

Linux 版のドキュメントは Microsoft Windows 版と同じです。Microsoft Windows 版のドキュメントのほとんどすべてが Linux 版に適用できますが、パスのバックスラッシュ記号 (「\」) をスラッシュ記号 (「/」) として扱ってください。

ドキュメントのスクリーンショットはすべて Microsoft Windows 上で作成されましたが、スクリーンショット上の項目は Linux 版とほとんど同じです。

5. Toolkit の実行

5.1 Windows

インストーラによって、新しいプログラムグループ J2ME Wireless Toolkit 2.2 が作成されます。このグループには、次のショートカットが含まれています。

5.2 Linux

J2ME Wireless Toolkit は j2mewtk.dir がツールキットのインストールディレクトリである場合、j2mewtk.dir/bin ディレクトリからコマンド行で実行できます。

コマンド アクション
ktoolbar KToolbar を起動します。
defaultdevice デフォルトのエミュレーションデバイスを指定できるようにします。
prefs ツールキットの環境を設定できるようにします。
utils ツールキットのユーティリティにアクセスできるようにします。
emulator エミュレータをコマンド行から実行できるようにします。

6. IDE での Toolkit の実行

このリリースの J2ME Wireless Toolkit は、Sun Java Studio Mobility などの Java 統合開発環境 (IDE) と統合できます。IDE 内で J2ME Wireless Toolkit を使用する方法については、各 IDE のドキュメントを参照してください。

7. 既知のバグ

このリストは、既知のバグを完全に網羅しているわけではありません。ツールキットの使用中に開発者が遭遇する可能性の高いバグを記載しています。

バグ ID 説明
5060533 受信した MMS のテキスト部分が WMA コンソールに表示されない。
5010166 TriangleStripArray の三角形の背面が正しくシェーディングされない場合がある。
5073838 設定画面で暗号化が強制モードでも RemoteDevice.encrypt(false) メソッドが true を返す。
4682193 「プロジェクト名」や MIDlet 名にアジア文字を使用できない。
5074756 ストレージパスに ASCII 以外の文字が含まれていると、アプリケーションのインストールが完了しない。
5090557 メニューを最初にクリックしたとき、プルダウンメニューが表示されなくなる。

8. よくある質問 (FAQ)

一般的な質問に対する回答については、FAQ を参照してください。

このリリースに関するご意見は、フィードバック用の電子メールアドレス までお送りください (英語のみ)。